Small trip1

  カナダの話の前に、その思いにたどり着いた出来事を紹介したくなりました。よかったら、お付き合いください^^

 ”長いこと家族のために生きてきたから、どうしても自分一人の意思がどんなものかわからなかった。そんな時には、自分と向き合うために、一人旅をおすすめしたいのです”

 

  母親が亡くなってから、約半年。

  父親の様子も、少し落ち着いてきた頃。

  ポンと仕事を休めそうな数日間を見つけた。

 そして、そのころ、なんとなく石川県金沢市が気になっていた。特に理由はない。理由はないが、気になっていたので、なんとなく一人旅用の本(ことりっぷ)を買い、なんとなく行きたい町や美術館を決めた。いつも家族に合わせて出かけていたから、自分が行きたいところを自由に決められるのは新鮮な感じがした。

 最初は2泊3日の予定だった。しかし、帰りの飛行機を予約しようとすると、なんと1万円台後半。もう1泊すると帰りの飛行機は7千円に下がる。だったら、思い切って3泊4日にしよう。どうせならお得に、また、思い切り楽しみたいという自分の願望を叶えることにした。

 出発当日。空は快晴だった。5月のGWは天気に恵まれた。

 1日目は空港から金沢駅裏のホテルに直行。その後、計画的に兼六園や金沢城、石川県立美術館を回った。どこも家族連れやカップルで賑わっていたけど、特に私は何も気にならなかった。やっとひとりでいられる開放感が強かった。ただ、近江町市場にあるお寿司屋さんに入る時は勇気が入った。店員さんにとっては、お一人様より家族連れの方が嬉しいだろうなと思ったからだ。収入アップになるから。しかし、そんな思いは杞憂に終わった。きさくな店員さんに連れられついたのは、カウンター席の端っこだった。

 ‘あ。意外とひとり旅ってどこに行っても大丈夫なものね、、、きっと、お店の方もそうゆう人への対応にも慣れているんだ。大丈夫だ。’

ひとり旅に自信を持った瞬間だった。

 ちょっと小さめの海鮮丼をいただき、白身のトロと言われるノドグロも2切れいただいて、こんな美味しい魚が日本海側にあったのかと感動した。太平洋側にいるひとたちに吹聴したくなるお味だった。

 2日目。金沢を出発し、加賀温泉へ向かった。電車で移動時間は約1時間。空気はガラリと変わった。駅についても人はいない。バスもない。いや、バス停はあるので、バスが来るのを待てばいいだけなのだが、軽く1時間待ちだった。仕方がないので、駅近くのスーパー内のフードコートで、おうどんをいただいた。思いの他、とても美味しかった。実は、前日の夜も、金沢駅のデパート内でうどんを食べたのだが、格段にこちらのフードコートのおうどんの方が美味しかった。まず、出汁がしっかりしていて、味付けは最低限。胃に染みるお味だった(前日に和菓子や生物で相変わらず胃が疲れていたのもあったかもしれないが。どれもとても美味。) 

 

 この日泊まったホテルには、隣室に、大学生位の男性がひとりで泊まっていた。当時は’学生でひとり旅なんて生意気な〜’なんて思っていたが、今にして思えば、何か思うことがあったのかなあなんて思う)

 3日目。忘れられない観光地1つ目に出会う。那谷寺だ。滞在時間1時間と決めていたこの場所は、白山信仰自然智の森ということもあり、空気が澄んでいるだけでなく、自分の心の汚れを気づかされるような、でもそれを受け入れて、これからはしっかり前に進みなさいと後押しをしてくれるかのような、神聖で、壮大な力を感じる場所だった。

 自分はただただ、その場の空気を吸い、景色を目にいれながら急ぎ足で一通り周り、後ろ髪を引かれる思いで、次の場所に向かうためのバスに乗り込んだ。

 

ちょっと岩が笑っているようにも見えますね^^